黒にんにくブームの火付け役となったのは、弘前大学医学部から
発表された、驚くべき研究成果です。
いったいどんなにスゴイ「研究成果」だったのでしょうか?
当時発表を行った佐々木 甚一氏からお話しをうかがいました。

にんにくの歴史
にんにくは最も古くから用いられてきた食材である。その記録は紀元前4000年の古代エジプトまで遡る。中国・朝鮮を経てわが国に伝来したのは2000年前の弥生時代と推定されている。世界最古のエジプトの医学書とされている「Codex Ebers」(1550 BC)には、不思議な力を与える食べ物として紹介されている。
にんにくの薬効
にんにくの薬効として、抗菌作用、発ガン抑制、コレステロール低下、血栓・脳卒中予防、血糖値低下作用などが証明されてきている。特に、1990年アメリカのNCIが発表した「デザイナーフーズ・プロジェクト」において、ガン予防効果の最も強い野菜はにんにくであると公表されてから世界的に注目されだした。
熟成黒にんにくが登場
そのにんにくの世界にいま新たなる動きがでてきた。「黒くて甘い果物感覚」の「熟成黒にんにく」の出現である。人工添加物は全く含まれていない自己熟成のみで作られるこのにんにくには、にんにく特有の刺激臭はなくそのまま食べられる。
さらに大切なことは、「S-アリルシステイン」という機能性成分が多く含まれている点にある。黒にんにくは、生にんにくに比べて約4倍のS-アリルシステインが含まれている。
さらに青森県において新たな商品として、最近、「琥珀ニンニク」が開発された。「琥珀ニンニク」は、機能性成分の「S-アリルシステイン」の含量が「熟成黒ニンニク」よりも高いのが特徴である。組成の化学分析は終わっているが機能性についての解析が不充分であり、それが今後の研究課題である。

黒にんにくの強い抗酸化活性化力
私たちが「熟成黒にんにく」の抽出成分を用いてマウス腫瘍に対する作用を調べたところ、強い抗腫瘍活性を示す結果が得られ半数のマウスの腫瘍が消失した。
また抗酸化活性も強く、殺菌作用のあることも実験で確認できた。この実験での抗腫瘍活性をそのままヒトの腫瘍にあてはめて評価するわけにはいかないが、一つの手がかりにはなる。
黒にんにくで健康的な生活を
高品質のブランドにんにく「福地ホワイト六片種」を作出した青森県では、2008年に「青森県黒にんにく協会」を立ち上げた。
より安全で安心な「熟成黒にんにく・琥珀にんにく」を作り、より多くの人々に「健康的な生活を」との願を持っての発足である。
熟成黒にんにくのマウス腫瘍に対する作用
| 投与量 | 治癒率(匹) | 非治癒腫瘍の対照に対するサイズ比 | |
|---|---|---|---|
| 生にんにく | 5mg 対照 |
0%(0/5) 0(0/5) |
64% 100% |
| 黒にんにく | 1mg 対照 |
50%(5/10) 0(0/10) |
50% 100% |
黒にんにく成分の殺菌作用

A:抽出成分濃度1%(左シャーレ上・褐色部分)では殺菌効果なし。
B:抽出成分濃度5%(右シャーレ下・褐色部分)に増やしたところ、1〜4の細菌に対して殺菌効果が現れた(菌が消えたり、細くなっている)。両シャーレ灰白色の部分は抽出成分を含まない対照部分で、菌が発育している。











有害な活性酸素を取りのぞき、生にんにくにはわずかしか含まれないS-アリルシステインが、黒にんにくには豊富に含まれています。
教授時代に行ったマウスによる実験結果では、高い抗ガン作用が実証され、新聞にも大き取り上げられました。