平成18年3月22日、「発酵ニンニクに強い抗がん作用」の文字が躍る新聞を片手に、私は興奮を隠せずにいた。青森のにんにくの歴史を変えるやも知れぬ「驚くべき研究成果」が、そこには記されていた。
「ブラック・ガーリック計画」。運命の日、壮大な物語は幕を開けた...

県産ニンニクのヌーベル・バーグを求めて~地域活性化と中央会の関わり~
平成18年3月22日。当時、八戸の支所勤務であった私は、「発酵ニンニクに強い抗がん作用」の文字が躍る地方紙「東奥日報」を片手に興奮を隠せずにいた。
3月13日に「陸奥新報」に「生より強い抗がん作用」、3月20日に「デーリー東北」に「がん細胞撃退に効果」として、その日で3回目となるその記事は、どうやら、がん細胞が移植されたマウスの実験で、生ニンニクを発酵させた黒いニンニクのエキスを投与したところ、がん細胞が消滅したということらしい。
青森県のニンニク生産量は全国の約7割、出荷量は実に8割を超える。この研究結果は、青森県産ニンニクの歴史を変える一撃になるのではないか?そう考えるともう居ても立っても居られなかった。
八戸支所長寺田一と私は、それまでの地域中小企業との関わりから学んだ「現場主義」を胸に地域資源の活用に向けた取組み「BG(Black Garlic)計画」を開始した。










プロフィール
青森県中小企業団体中央会 指導課主査。1975年 岩手県花巻市生まれ。職場では存在感無い昼行燈。“農”や“地域のための仕事”となると動きが急に機敏になる、兼業農家の長男坊。